介助犬(補助犬)の事を知って欲しい…。
介助犬(補助犬)は、体に障碍を持つ方の手助けをする大切なパートナー。
主にラブラドールレトリーバが担っています。
ペットとして飼われているワンコとは違い、
専門の介助動作を身につけたプロフェッショナル。
介助犬(補助犬)の主な役割は、肢体不自由者の日常生活のサポート。
介助犬(補助犬)が行える作業は、
ドアの開閉、
携帯電話やテレビのリモコンなど特定の物を手元に持ってくる、
車いすをひく、
起き上がったり車いすへ移ったりする際の支えなど…。
指先に力が入りにくいユーザーのために、
ペットボトルを開ける、
割箸を割ったりする手作業の介助も。
24時間そばにいて、手足となって働く介助犬(補助犬)。
文字通りユーザーの体の一部というべき重要な存在です。
※ただし、介助犬(補助犬)は、全ての介助動作ができる訳ではなく、
ユーザーの障害内容に合わせて介助動作を個別に習得します。
その他の介助動作として
階段昇降の介助・車いすを近くに寄せる・歩行介助と姿勢維持
車いすの牽引・緊急時の連絡手段の確保・お菓子等のフタ開け
上着を脱がせる・靴下を脱がせる・冷蔵庫からペットボトルを持ってくる。
など、ユーザーの要望に応じた介助動作。
育成費用は、1頭あたり約300万円以上。
介助犬(補助犬)は身につけるべき動作や学習は、ユーザーによって大きく異なるため、
それぞれに適した特別なトレーニングが必要です。
介助犬はユーザーに無償で貸与されますので、ほとんどが寄付や賛助会員費に支えられています。
欧米と日本ではケタ違いの実働数
欧米における介助犬(補助犬)の数を日本と比べてみると…。
日本はとてもとても遅れています!
数が少なく認知度が低いために、
日本ではいまだに入店を拒否されたり、苦情の対象になったりします(怒)
もっともっと告知しないといけません。
介助犬(補助犬)に関する比較表
日 本 74頭(2015/12/1現在)
認知度は低く、しばしば入店トラブルも。
アメリカ 2,000頭以上
認知度は高く、公共の場に同伴できる
イギリス 1,000頭以上
認知度は高く、公共の場に同伴できる
身体障害者補助犬法は、体に障碍を持つ人が補助犬(介助犬、盲導犬、聴導犬)を同伴して社会参加できるよう、支援するための法律です。
介助犬は法的に認められた存在であり、ユーザーは次のような権利と義務を有します。
介助犬(補助犬)を同伴して公共施設や公共交通機関をどこでも利用できます。
ホテルやレストランなど不特定多数の人が利用する民間施設に同伴できます。
一定以上の規模をもつ(常勤従業員56人以上)仕事場に同伴できます。
さらに…
各都道府県や主要な市に、補助犬トラブルに対応する相談窓口が設置されています。
日本の介助犬を取り巻く環境
介助犬の実働数 74頭
介助犬訓練事業者の数 24団体
介助犬を認定できる厚生労働大臣指定法人の数 7団体
(平成27年12月1日現在・厚生労働省HPより)
介助犬(補助犬)とそのユーザーにご理解をお願いします。
日本補助犬協会
関連記事
-
介護の基本は…頑張りすぎないこと。
在宅で介護をしていると、ついつい一生懸命になり、 介護者自身が体調を崩して
-
歳を取れば丸くなるのか…それとも頑固になるんだろうか?
歳を取れば丸くなる…と言いますが。 年寄りは頑固!とも言われます。 加齢
-
うつ症状診断…気楽な人生を楽しもう
人は誰でも落ち込んだり絶望したりする事があります。 それらを「うつ症状」といいます。
-
老犬の「認知症」について
ワンコは無償の愛と癒しをくれる宝物です。 ご存知の通り、我が家にも13歳の
-
認知症になりにくい生活習慣って…。
最近、認知症の事をよくマスコミが取り上げるようになりました。
-
愛犬が7歳になったら…要注意!
ワンコは7歳からがターニングポイント?? 我が家の愛犬、茶々(13歳の熟女
-
介護保険の基礎知識 知らないと損をするかも…
介護保険とは…。 高齢者になって必要な介護サービスを受
-
犬と暮らす覚悟がありますか?
ワンコと暮らすのには相当の覚悟がいります。 ペットショップで子犬は可愛い!
-
新しい家族が来ました。
茶々が空に帰って約7カ月…。 我が家に新しい家族がやって来ました。
-
We love Chacha.
茶々も14歳と3ヶ月となりました。 人間の歳に換算すると90歳以上…。
- PREV :
- インターネットラジオに出演!
- NEXT :
- 犬と暮らしたい…と考えている人に