老犬の「認知症」について
ワンコは無償の愛と癒しをくれる宝物です。
ご存知の通り、我が家にも13歳のラブラドール・レトリーバーの茶々がおります。
昔に比べ、住環境や食事、医療も進化してワンコの寿命が延びてきています。
それと同時に、人間と同じよう認知症を煩う犬達が増えているのが現状です。
人
間の認知症と同じく、ワンコの認知症も発症のメカニズムはまだ解明されていません。
3歳以下で認知症になるケースはあまり無いそうです。
また、高齢になっても認知症になるとは限りません。これも人間と一緒ですね。
悲しい事ですが、人間の認知症と一緒で…
飼い主を忘れる、昼夜逆転、徘徊、狭いところに入って鳴き止まないなどの症状があります。
認知症になると…。
初期症状では、認知症になった犬は非常に穏和になり、その顔をみているだけでも飼い主は心が安まります。
しかし、症状が進めば異常な行動が見られるようになり、飼主の制止や願いは全く聞いてくれません。
そして考えられないほどの頑固者に変わります。
そしてこの異常な行動の多くは24時間不規則に起こるため、飼主や家族を苦しめる事になります。
犬の認知症スケール(13歳以上のワンコ)
夜中に意味もなく単調な声で鳴き出す、体を撫でたりしても鳴き止まない。
昼夜逆転になり、昼は眠りよるになれば徘徊するように歩く。
歩行は前進のみで、とぼとぼと歩き、ぐるぐると旋回運動をする。
狭い所に入りたがるが、後退する事ができないので鳴く。
飼主や自分の名前もわからなくなる、無反応になる。
よく寝て、良く食べ、下痢もしないのに、だんだん痩せてくる。
上記の5項目中、2項目以上にあてはまれば「認知症」を疑ってみないといけません。
もし、認知症の症状が出現したら…。
飼育環境を工夫する。
例えば、お風呂用マット三枚を丸くつないだ自作のケージ「エンドレスケージ」のような物を作ってみる。
認知症になった犬はこの丸いエンドレスケージの内にいれば、前に進み続けて、やがては疲れて眠りにつきます。
ケージの床にはトイレ用シーツや洗えるマットなどを敷いて下さい。
認知症犬は尿や便で体が汚れますと気持ち悪がって鳴き叫びます。
獣医師に相談してください
近年は犬の認知症の治療も進み、適切な治療で認知の症状、とくに夜中の鳴き声や徘徊が改善されるケースもあります。
もし認知症の疑いがあれば早めに動物病院で獣医師と相談してください。
愛犬は家族です。治療も介護も負担になりますが、愛する犬達の最後を看取ってあげる事が飼い主の役目ではないでしょうか。
そして、人間の介護と同じく頑張りすぎると共倒れになってしまいます。
いまは愛犬用のショートステイや老犬ホームもある時代です。また、そのような施設も今後増えてくるでしょう。
愛犬との生活は短いですが…最後まで家族の一員として愛していきたいですね。
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