認知症について…知ってほしいこと
ご存じのとおり、日本は4人に一人が高齢者という高齢社会です。
2013年の最新の調査では、
全国の認知症患者は462万人!との調査結果がでました。
これは、何と65歳以上の人口の約15%にものぼります。
介護の最前線で働く者として…。
認知症の事を出来るだけ多くの方に知っていただきたい。
そんな思いをブログを書きました。
もしあなたが、あなたの家族が…、
あなたの親族や恩師が認知症になったら…。
たぶん、悲観したり途方にくれるでしょう。
でも、もし認知症になっても、周囲のサポートと理解があれば、
在宅で普通の暮らしが出来るんです。
多くの方に認知症の事を理解してもらい、
認知症の症状や予防法などを知ってもらいたいと思います。
認知症と物忘れ(良性健忘)の違い
分かりやすく例えると、昨日の夕食のメニューを忘れてしまうのが「物忘れ」で、
夕食を食べた事すら忘れてしまうのが「認知症」です。
進行すると短期記憶が喪失し、
ついさっき言ったことすら忘れてしまう事があります。
私たち介護に携わる者なら理解できますが、
認知症の方と接していないと「偏見」を持ち、「虐待」をしてしまう事もよくあります。
そして、認知症の方を隔離したり間違った対応をすると、
認知症を悪化させるばかりでなく、
本人や家族までが疲れ、傷ついてしまいます。
よく、物忘れが激しいので認知症ではないかと疑われる方がおられますが、多くの場合は単なる良性の健忘です。
でも、大事な約束を忘れてしまったり、昨日の事や一昨日の事がよく思い出せないと言った場合は、
近くの町医者でなく、心療内科の専門医に受診されることをお勧めします。
総合病院では心療内科のほかに「物忘れ外来」を設けているところもあります。
認知症の多くは進行性の病気で決して治らない不治の病です。
進行すれば徘徊や物盗られ妄想、人格破壊…
そして死を招く病気なんです。
ただ、いくつかの認知症は早期発見・早期治療で進行を遅らせることが出来ます。
早期治療で進行を遅らせる事ができれば、
福祉サービスなどの利用で在宅での生活も可能になります。
認知症は早期発見・早期治療と覚えておいて下さい。
これからも認知症について書いていきたいと思っています。
認知症の人と家族の会
介護の相談は「やさしい手」
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